土地探しの7つの視点

2025年06月16日

土地探し”で後悔しないために 購入前に見るべき7つのポイント

〜安くて広い土地が、良い土地とは限らない〜

 

「土地から探しています」とご相談いただく方の多くが、
最初にこうおっしゃいます。

 

・「広くて安い土地が理想です」

・「駅からの距離と価格で絞っています」

・「条件は整っていると思ったのに、なぜかしっくりこない」

 

実は、土地選びは“直感”だけでは危険
 

見た目や価格の印象に左右されず、将来の暮らしまで見据えたチェックが必要です。

 

今回は、土地購入で失敗しないための7つの視点をお届けします。

 

1. 「立地」よりも「生活動線」で考える

駅からの距離だけで判断しがちですが、
実際には日々の生活動線がスムーズかどうかが重要です。

 

チェックポイント:

・スーパー・学校・病院・職場との位置関係

・冬の凍結エリアや交通混雑の影響

・通勤通学のしやすさ、治安

 

高崎市では「駅近」より「生活利便エリア(17号・環状線周辺)」が人気です。

 

2. 方角・日当たり・隣家との距離

南向きの土地が理想ですが、実際には隣家や高低差の影響も大きいです。

 

チェックポイント:

・南側に建物があるか/影が落ちるか

・隣家との距離が十分あるか

・東南角地や高台など、光と風が抜けるか

 

「南道路」でも日が入らないこともあるため、現地での日照確認は必須です。

 

3. 土地の形・接道状況・高低差

変形地や旗竿地は価格が抑えられる反面、
建築プランの自由度が低くなる場合もあります。

 

チェックポイント:

・接道は2.0m以上あるか(再建築不可に注意)

・前面道路の幅が4m未満 → セットバックが必要なケースも

・道路との高低差 → 擁壁や階段が必要になる可能性

 

「安いけど難しい土地」は、建築コストがかさむ可能性あり

 

4. 地盤・地歴の確認

地盤が弱い場所では、地盤改良工事が必要になり、予算オーバーになるケースも。

 

チェックポイント:

・周辺に“沼”や“川”があった履歴

・地名に「沼・池・田・川」などが含まれていないか

・ハザードマップでの浸水・土砂災害リスク確認

 

高崎市のハザードマップは市公式HPから閲覧可能です。

 

5. インフラ(上下水道・ガス・電気)

既に整備されている土地と、引き込みが必要な土地とでは費用が大きく変わります。

 

チェックポイント:

・上下水道が宅地内に引き込まれているか

・プロパンガス or 都市ガスか(毎月のコストに影響)

・電柱の位置や電線の空中配線の影響

 

インフラ確認は、購入前に不動産会社に必ず聞くべき情報です。

 

6. 将来の周辺開発・地域のルール

今は静かな場所でも、将来の開発や地域計画で環境が変わることもあります。

 

チェックポイント:

・用途地域の確認(住居系・工業系など)

・高さ制限・建ぺい率・容積率

・近隣に大型施設や幹線道路ができる計画があるか

 

不動産業者だけでなく、市役所の都市計画課にも確認すると安心です。

 

7. 価格の“理由”を見抜く

安い土地には、必ず安い理由があります。

 

・再建築できない(接道がない)

・境界が不明確(隣地トラブルリスク)

・古家付きで解体費がかかる

 

「なぜこの価格か?」を不動産会社に必ず確認。
曖昧な説明しかない場合は、一度立ち止まりましょう。

 

まとめ:「土地探しは“暮らし探し”」

・通勤や買い物だけでなく、将来の生活シーンを思い浮かべながら選ぶ

・プロ目線と自分たちの価値観を両方活かす

・価格だけでなく、トータルの費用感と暮らしやすさで判断

 

土地選びは家づくりの“土台”となる部分。
失敗しないためには、見える部分だけでなく「見えないリスク」にも目を向けることが大切です。

 

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