畳スペースの活かし方
2025年05月23日
“畳スペース”をどう使う?現代の暮らしに合った和の取り入れ方
〜くつろぎ、収納、子育て…多用途に活きる和の魅力〜
「畳って今の暮らしに必要かな?」
「洋風の家でも違和感なく取り入れられる?」
そんなご相談をよくいただきます。
確かに近年の住宅はフローリングが主流。
ですが、実は今、“和室”ではなく“畳スペース”という形で、和の要素を取り入れるご家庭が増えているんです。
今回は、現代の住宅における畳スペースの活用法や設計の工夫について、プロの視点でご紹介します。
1. 畳スペース=「床に近い暮らし」を叶える場所
日本人にとって、「床に座る文化」は根付いています。
畳スペースがあることで、
・ゴロンと横になって昼寝できる
・小さな子どもが遊んでも安心
・お客様を気軽に通せる
など、暮らしの中に“気軽な休息”が生まれるのが畳の魅力です。
洋室のソファとは違う、“自由な姿勢でくつろげる空間”として、再評価が進んでいます。
2. 子育て中の家庭に畳は相性抜群
特に乳幼児のいる家庭では、畳スペースが非常に便利です。
・お昼寝マットいらずでそのまま寝かせられる
・転倒してもクッション性があり安全
・おむつ替えや着替えもラクにできる
・おもちゃの音が階下に響きにくい
また、畳には湿度調整や防音効果もあるため、機能的にも子育て向きの空間です。
3. 現代の“畳スペース”はコンパクト&多用途
最近人気なのは、「4.5帖以下」のコンパクトな畳コーナー。
リビングの一角や階段下、寝室の横などに“ちょっとだけ和”を取り入れるケースが増えています。
活用例としては、
・リビング横に小上がり畳 → くつろぎ・収納・遊び場を兼ねる
・玄関横の畳スペース → 簡易客間・着替えスペースに
・吹き抜け横の畳コーナー → 書斎や読書スペースとしても人気
このように、「○○専用」ではなく“家族の用途に応じて変化できる空間”として設計されることが多いです。
4. 畳を取り入れる3つのデザインポイント
洋風住宅にも違和感なく馴染む畳スペースをつくるには、以下の工夫が有効です。
✔ 縁なし畳を使う
→ モダンでスッキリとした印象。色もグレーやベージュ系を選べばフローリングとの相性も良好。
✔ 小上がりにする
→ 床下収納を兼ねつつ空間に段差を設け、空間にメリハリが生まれる。
✔ 建具で仕切れるようにする
→ 引き戸やロールスクリーンで、普段は開け放ち、必要なときだけ仕切れる設計。
このように、和の要素を“現代の暮らしにフィットさせる”工夫がポイントになります。
5. 高崎市での畳スペース活用の相性
高崎市では、
・子育て世代の住宅ニーズが高い
・二世帯住宅・三世代同居の需要も一定数あり
・郊外では敷地にゆとりがあるため、畳の導入がしやすい
という背景があり、“フレキシブルな和の空間”を取り入れる住宅設計がしやすい地域です。
地域柄、親世代との来客や親戚の宿泊なども想定しておくと、畳スペースの価値はさらに高まります。
🏠 まとめ:畳スペースは“余白”のある暮らしを生む
現代の住まいでは、「和室」としての明確な区切りよりも、
暮らしの中に余白や緩やかな境界をつくる“畳の存在”が求められています。
・使い方が決まっていない
・家族によって自由に変化できる
・生活に“ちょっとした安心”をもたらす
そんな畳スペースは、機能性と癒しを両立した“現代的な和”の形といえるでしょう。
📩 畳スペース、取り入れるならどこが正解?一緒に考えましょう!
「畳ってあった方がいいの?」
「うちの間取りに合う配置は?」など、
ご家族の暮らしに合った和の取り入れ方を、設計段階からご提案しています。