収納多い=住みやすい?片づく家の収納設計

2025年05月08日

収納が多い=住みやすい?片づく家の収納設計術

〜新築・注文住宅で後悔しないために〜

 

「収納はできるだけたくさん欲しい」
家づくりを始めると、必ずといっていいほど出てくるご要望のひとつです。

 

でも実は、収納は“多ければいい”というものではありません。

 

本当に快適な家というのは、単に収納量が多い家ではなく、
“必要な場所に、必要なモノを、使いやすくしまえる”家なのです。

 

今回は、不動産・住宅のプロとして「片づけやすさ」を重視した収納設計のポイントをお伝えします。

 

1. 「場所別収納」を前提に考える

まず大切なのは、「1ヶ所にまとめて収納する」よりも、使う場所の近くに分散させること

 

例としては──

・玄関 → ベビーカー・傘・アウター・鍵

・洗面所 → タオル・洗剤・ストック用品

・リビング → 日用品・文房具・書類・薬箱

・寝室 → 衣類・季節家電

 

これらを「まとめてウォークインに入れておけばOK」という考え方では、結局使いにくくなってしまいます。

 

動線を意識しながら、“使うモノが、使う場所にある”配置を優先しましょう。

 

2. “入れる場所”より“出しやすさ”が重要

収納というと「どれだけ入るか」に目が向きがちですが、**使いやすさを決めるのは“出しやすさ”**です。

 

・引き出し式で奥の物まで見える

・ワンアクションで出せる位置に配置

・家族全員が使うモノは、誰でも手が届く場所に

 

こういった工夫が、自然と“片づけたくなる”家をつくります。

収納は「使って、戻す」までを含めて設計することが大切です。

 

3. ウォークインクローゼットの“落とし穴”

人気のウォークインクローゼット。
ですが、「広いのに片づかない」というお悩みも多いです。

 

原因は、

・奥のものが取り出しづらい

・収納棚が少なく、床置きが増える

・動線が不自然で使いにくい

 

このような問題を防ぐには、

・壁面収納を充実させる

・通路スペースを最小限に

・ウォーク“スルー”型にして動線と一体化させる

といった設計上の工夫が必要です。

 

4. 家族構成に合わせて“変化できる収納”を

収納設計は「いまの暮らし」だけでなく、将来の変化にも備えることが理想です。

 

たとえば、

・子どもが成長したら学用品が増える

・介護や在宅勤務で使う物が変わる

・モノが減って収納が不要になる場所もある

 

こういった変化に対応できるよう、

・可動棚や仕切りの変更ができる構造

・汎用的な収納スペースの確保

・不要になった収納を別用途に活用できる設計

が大切です。

 

5. 「隠す収納」と「見せる収納」のバランス

すべてを隠す収納にしてしまうと、出し入れが面倒になったり、圧迫感が出たりします。

 

一方で、“見せる収納”をうまく取り入れると、

・日常使いの道具もインテリアの一部になる

・わざわざしまう必要がなく、家事がラクに

・おしゃれで片づけやすい空間に

なります。

 

キッチンのオープン棚や、リビングの飾り棚、玄関の見せる収納など、「隠す・見せる」のバランス感覚が収納上手な家のポイントです。

 

高崎で建てる家こそ、“生活導線に沿った収納”がカギ

高崎市は車移動が多いため、

・玄関に「一時置き収納(マスク・カバン・鍵など)」

・ガレージ横に土間収納や勝手口収納

・外で使うものを外に収納できるスペース

など、生活スタイルに合わせた収納の工夫がとても効果的です。

 

また、冬場の寒さや夏の湿気にも配慮した収納設計も重要なポイントとなります。

 

📦 まとめ:「収納が多い家」より「片づく家」を

収納スペースの数や広さに目を奪われがちですが、本当に大切なのは、
“その家で、どんな風に暮らしたいか”に合わせた収納計画です。

 

モノの量だけでなく、生活の流れ・家族の使い方・将来の変化まで想像してこそ、
「片づけやすい家」「散らからない家」が実現します。

 

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