書斎スペースの設計術

2025年05月26日

“書斎スペース”をどこに作る?仕事・趣味・集中に効く設計術

〜小さくても効果抜群!今の時代に合う書斎のつくり方〜

 

「在宅勤務が増えたけど、作業する場所がない…」
「趣味や読書に集中できる場所が欲しい」
「家族の声を気にせず、ひとりになれる空間があれば…」

 

そんな声に応えて、近年注目されているのが“書斎スペース”です。

 

でも実際に設計に入ると、「広さが取れない」「どこに作るのが正解か分からない」など、悩む方も多いのが現実。

 

そこで今回は、現代の住宅事情にマッチした「書斎スペースのつくり方」を、住宅設計のプロの視点からご紹介します。

 

1. 書斎は「部屋」ではなく「スペース」で考える

「書斎=個室」と思っていませんか?
実は今、増えているのは“部屋ではない”書斎スペースです。

 

具体例としては

・リビングの一角に造作カウンター+棚

・階段下や廊下の端に1.5帖ほどの集中空間

・寝室の奥にデスクスペース+間仕切り

・小上がり和室に埋め込み型のデスクを設置

 

このように、空間の余白を活かして「こもれる場所」をつくる設計が主流になっています。

 

2. 書斎に必要な「3つの機能性」

限られた空間でも、書斎として機能するためには次の3つがポイントです:

 

✔ ① 適度な“こもり感”

壁に囲まれていなくても、

・天井を低めにする

・周囲と仕上げを変える(壁紙や床材)

・背面に本棚や収納を置いて視線を遮る
ことで、心理的な“個室感”をつくることができます。

 

✔ ② 音と気配のコントロール

完全な防音は難しくても、

・家族の生活音が直撃しない場所を選ぶ

・音が響きにくい壁材・カーテンで仕切る

・ドアなしでもL字型の壁で間仕切りする
などで、集中できる静けさはつくれます。

 

✔ ③ コンセント・照明・空調

・手元灯の位置

・パソコンやWi-Fiルーター用の電源

・熱がこもらないような通気設計

これらの“快適インフラ”が揃っていると、小さな書斎でも居心地は抜群です。

 

3. 高崎市の住宅でおすすめの書斎位置

高崎市のように敷地に比較的ゆとりがある地域では、以下のような設計がしやすくなります:

 

✅ おすすめの設置場所例

・2階ホールの一角 → ファミリースペース+書斎の兼用

・玄関横 → 在宅勤務と来客対応を両立しやすい

・寝室内 → ナイトワークや読書に集中できる

・和室の押入れ跡 → “ヌック”のような書斎にアレンジ可能

 

「どこかを1部屋削らないといけない」ではなく、少しの工夫で“働ける・没頭できる場”をつくる発想が重要です。

 

4. 書斎は“家族との関係性”も変える

書斎というと「家族から離れる空間」というイメージを持たれることもありますが、
実はそれ以上に「家族と過ごす時間の質が上がる」空間でもあります。

 

・自分の時間が確保できると、家族との時間も大切にできる

・子どもにとっても「親が集中している姿」を見せられる

・共働き家庭では夫婦それぞれの作業空間を持つことで、家事もスムーズに分担できる

 

つまり書斎は、“家族のストレスを減らす装置”でもあるのです。

 

5. 書斎を“つくる前に考えておきたいこと”

書斎を考える際は、設計前に次の点を整理しておくとスムーズです:

 

・どんな用途で使うか(仕事・趣味・読書・事務作業など)

・どの時間帯に使うか(朝/夜/休日)

・こもりたいか?見守りながら使いたいか?

・1人分?2人で使う?(夫婦・親子など)

 

これらを明確にしておくと、必要な広さ・設備・場所が自然に決まってきます。

 

🏠 まとめ:1帖でも、暮らしの満足度を高められる空間に

書斎は、必ずしも「部屋」である必要はありません。


暮らしの中に、ほんの少し“自分の時間と場所”を確保するだけで、心のゆとりは大きく変わります。

 

たとえ1帖でも、
そこに自分らしく過ごせる空間があるということ。
それが、家づくりの価値を引き上げるのです。

 

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