家事ラク収納の設計術
2025年07月04日
家事が楽になる収納設計 動線にフィットする“使える収納”の作り方
〜量より配置。生活の流れに沿った収納こそが正解〜
「収納は多いほうが安心」と思っていませんか?
確かに収納が少なければ不便ですが、量だけで家事がラクになるわけではありません。
実は、家事ラクの決め手は「収納の位置と動線」です。
この記事では、日常の動きに寄り添った収納設計の考え方を、間取りのプロ視点でお届けします。
1. 「家事動線上に収納」を設計の大原則に
収納は、“使う場所のすぐそば”にあることで初めて活きます。
つまり、収納は“動線の中”に設計すべきなのです。
例えば:
・キッチン横にパントリー
・洗濯動線上にファミリークローゼット
・玄関そばにアウター収納
▶ 収納の配置がスムーズだと、家事にかかる時間と労力が激減します。
2. 「ファミリークローゼット」の活用
最近注目されているのが、家族全員の衣類をまとめるファミリークローゼットです。
メリット:
・洗濯後、1カ所に片付けるだけ
・衣替えも楽になる
・子どもでも自分で出し入れしやすい
▶ 脱衣所やランドリー横に配置すれば、洗濯→干す→たたむ→しまうが1本の流れになります。
3. 「モノの指定席」を決めてから間取りを考える
収納計画は、家が建ってから考えるのでは遅いこともあります。
逆に、モノの収納位置から逆算して間取りを考えると、家事効率は格段にアップします。
例:
・ルンバの充電ステーションはどこ?
・ゴミの一時置き場は?
・書類・文具・薬などの細かい収納場所は?
▶ 収納設計とは「モノと暮らしを言語化する作業」でもあります。
4. 「出し入れしやすさ」=使いやすさ
収納の大きさだけでなく、「奥行き」や「高さ」「扉の有無」も非常に重要です。
おすすめ仕様:
・奥行きは“手が届く範囲”(浅め収納が使いやすい)
・中段はオープン収納、下段は引き出しやキャスター
・毎日使う収納は扉を付けずにサッと取れる形に
▶ “収納は隠すだけでなく、使うものを活かす”という視点が大切です。
5. “仮置き場”を意識してつくる
実は、片付けられない家に共通しているのは、
「一時置き場」がないこと。
・郵便物、プリント
・脱いだ服
・家族の持ち物
こういったモノが集まる場所を意図的に用意するだけで、片付けの手間がグンと減ります。
▶ 玄関やLDKに「とりあえず置ける場所」があるだけで、散らかり防止に効果的です。
6. 家族全員が“自分で片付けられる”設計を
家事を一人で抱え込まないためには、「共有収納」や「子どもが使える高さ」の工夫が必要です。
例:
・おもちゃ収納は床から手が届く高さに
・通園・通学グッズは玄関横に
・書類や文房具は家族全員がアクセスできる場所に
▶ 「誰でも分かる・届く・使える」ことが、片付けを家族全体にシェアする鍵です。
7. 高崎市の家づくりと収納傾向
高崎市は比較的土地面積が広めに取れるため、
「収納スペースは十分あるはず」なのに片付かない家が多いのも事実です。
これは、収納の配置や動線設計が曖昧なまま建ててしまうことが主な原因です。
▶ 土地に余裕があるからこそ、“位置と使い勝手にこだわった収納”が快適な家を実現します。
まとめ:「“生活の中にある収納”が家事をラクにする」
・収納は“動線の中”に計画するのが基本
・家族の動きや癖を見つめ直すことが、片付けやすさにつながる
・使う・しまう・取り出すの流れを明確に
“家事がしやすい間取り”は、収納設計の質が決めると言っても過言ではありません。
設計段階から“収納動線”を意識して、ストレスフリーな暮らしを手に入れましょう。
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