家事ラク動線のつくり方
2025年05月22日
“家事ラク動線”って結局どう考える?間取りで差が出る日常の快適さ
〜家事ストレスを減らす、プロが教える動線設計術〜
「家事がラクな間取りにしたい」
これは、注文住宅を建てる方のほとんどが望まれるポイントです。
でも実際は、「動線を短くすればいいんですよね?」「回遊できる間取りが良いって聞いたけど…」と、どこからどう考えればいいのか分からないという声もよく聞きます。
今回は、毎日の暮らしを“ちょっとラクにする”家事動線設計について、具体的な事例を交えながらご紹介します。
1. 家事動線は「短さ」より「スムーズさ」
まず誤解されがちなのが、「動線は短ければ短いほどいい」という考え方。
たとえば、
・キッチンと洗面室を近づけたけど、家族とすれ違うたびにぶつかる…
・洗濯機と干し場を一直線にしたけど、ドアの開閉で手間が増えた…
というように、ただ短くするだけでは、かえって使いにくいこともあるのです。
動線設計で大切なのは、“シンプルでスムーズ”な流れ。
曲がらず・戻らず・すれ違わずに済む動きが理想です。
2. 家事動線の基本「3大ルート」を押さえる
家事動線といっても、家事の内容ごとに考えるべきルートがあります。
中でも重要なのは次の3つ:
🍳 ① キッチン動線
・冷蔵庫→シンク→コンロ→配膳の流れがスムーズか
・食材や食器の収納が“動きの途中”にあるか
・ゴミ出しルートは最短か
🧺 ② 洗濯動線
・洗濯機→干す→取り込む→畳む→しまうが一直線になっているか
・洗面脱衣所に収納スペースがあるか
・雨の日の室内干しスペースが確保されているか
🚪 ③ 玄関〜帰宅動線
・帰宅後の「荷物を置く→手洗い→着替え→リビング」までがスムーズか
・玄関収納と洗面動線が連動しているか
・動線の途中で家族動線と交差しないか
この3つを軸に考えるだけでも、日々の家事ストレスは格段に減ります。
3. 回遊動線は「使い方次第」
最近流行しているのが、「回遊動線」。
キッチンを中心に、洗面所・パントリー・リビングなどをぐるっと回れる間取りです。
たとえば、
・洗面とキッチンが両側からアクセスできる
・リビング〜玄関〜ファミクロ〜洗面〜リビングの一周動線
・パントリーと玄関をつなぐ買い物導線
生活スタイルに合っていれば、家事がとてもスムーズになります。
ただし、無理に回遊させると面積が無駄になったり、動線がかえって複雑になる場合もあるため注意が必要です。
4. 家事動線のカギは「同時並行」にあり
家事は1つずつ終わらせるより、複数の作業を“同時並行”で進めるほうが効率的。
だからこそ、
・料理しながら洗濯機を回せる距離感
・お風呂を洗いながら子どもを見守れる配置
・朝の支度を家族全員がバッティングせずに済む洗面所の広さ
など、「家事の掛け合わせ」に注目した動線設計が非常に重要です。
5. 高崎市の家づくりにおける動線の最適化
高崎市は車社会という特性上、以下のような動線ニーズが強くなります。
・玄関〜パントリーへの“買い物帰宅動線”の短さ
・子どもが泥だらけで帰ってきてもすぐに洗面所へ行ける配置
・寒暖差が大きいため、洗濯干しスペースは室内干しにも対応できる設計に
地域の暮らし方に合った動線設計は、毎日の快適さを地味に、でも確実に底上げしてくれる存在です。
🏠 まとめ:「間取り図の線」に、“日常の動き”を重ねよう
家事動線は、「線を引いて終わり」ではありません。
その線の上で、誰が・いつ・どんな風に動くかを想像してみること。
それが、図面では伝わらない“暮らしの質”を決める重要な視点です。
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