光と風の通る家

2025年10月28日

光と風を味方につける 快適な家に欠かせない窓と通風設計の基本
〜自然の力を活かすパッシブデザインの考え方〜

 

 

「冬は寒く、夏は暑い」

 


そんな家の悩みの多くは、窓の配置や通風計画に原因があることをご存知ですか?

 

 

実は、光と風を“うまく取り入れる”だけで、
快適性・省エネ・健康面に大きなメリットが生まれます。

 

 

この記事では、高崎市の気候や住まいの傾向も踏まえながら、
「快適な暮らし」を実現するための窓と通風設計の基本をわかりやすく解説します。

 

 

1. 「光の入り方」は方角で決まる
窓の配置は、家の明るさと温熱環境を左右します。

 


そのため、間取りを考える前に“太陽の動き”を理解することが大切です。

 

 

✅ 方角別の特徴:
・南向き:採光の王道。冬場の日差しで室温も上がる

・東向き:朝の光が入りやすく、寝室やキッチンにおすすめ

・西向き:午後の日差しが強く、夏は暑さ対策が必要

・北向き:直射はないが、安定した明るさが得られる

 

 

▶ 高崎市は冬場の気温が低いため、南面の採光は特に重要な設計ポイントになります。

 

 

2. 「風が抜ける家」は体感温度が違う
窓があっても、風が通らなければ意味がありません。

 

 

風通しを良くするには、“風の入口と出口”をセットで考えることがカギです。

 

 

✅ 通風設計の基本:
・対角線上に窓を配置することで、空気が通り抜けやすくなる

・引き違い窓よりも、縦すべり窓やすべり出し窓のほうが風をキャッチしやすい

・高低差を利用して、上部から熱気を逃がす設計も有効

 

 

▶ 高崎市は夏にフェーン現象が起きやすいため、通風+日射遮蔽の工夫が快適性を左右します。

 

 

3. 「光と視線」のバランスを考える
大きな窓をつければ明るくなる、とは限りません。

 


外からの視線、室内のプライバシー、眩しさなどの問題も発生します。

 

 

✅ 解決策:
・採光は高窓やスリット窓で確保する

・プライバシーが気になる場所はすりガラスや縦長窓を活用

・西日が強く差し込む場所には庇や格子・植栽で和らげる工夫を

 

 

▶ 玄関やトイレにも自然光を取り入れると、家全体の印象がグッと明るくなります。

 

 

4. 吹き抜けと窓の合わせ技で“空気が巡る家”に
吹き抜けは「空間がもったいない」と感じる方も多いですが、
光と風を通す“立体的な通風計画”には効果抜群です。

 

 

✅ 吹き抜けの活かし方:
・高窓(ハイサイドライト)を設けて、冬は光を取り込み、夏は熱気を逃がす

・階下と階上で“空気の巡り”ができ、冷暖房効率もアップ

・窓+シーリングファンで“空気の層”を動かす工夫も効果的

 

 

▶ 自然の力を上手に使えば、光熱費削減と快適性の両立が実現します。

 

 

5. 「窓と家具の配置」をセットで考える
家具の配置によっては、せっかくの窓が“ふさがれる”ことも。

 

 

✅ 家具配置と窓設計のポイント:
・ソファやTVが当たらない場所に主窓を配置する

・食卓の横には視線の抜ける窓を設けて開放感を演出

・勉強机や作業スペースには手元を明るくする小窓を配置

 

 

▶ インテリアと調和した窓配置は、見た目の美しさと使いやすさを両立させます。

 

 

まとめ:「光と風の設計は、家全体の質を底上げする」
・窓は“数”よりも“位置と種類”が重要

・通風・採光・プライバシーをセットで考える

・家族構成や家具レイアウトにも影響するので、早い段階で検討を

 

 

光と風を設計に取り入れることで、
住む人のストレスを減らし、自然と調和した快適な暮らしが手に入ります。

 

 

窓配置や通風設計のご相談、受付中!
「南向きじゃないと明るくならないの?」
「吹き抜けは寒いって本当?」

 


など、実例をもとに丁寧にご説明いたします。