ファミクロ設計の注意点
2025年05月27日
“ファミリークローゼット”って便利?後悔しないための設計ポイント
〜家族全員分をまとめて管理!でも注意点もあります〜
近年の住宅設計で急増しているのが「ファミリークローゼット(以下:ファミクロ)」の導入。
「家族全員の服を一か所にまとめたい」
「洗濯物を畳んで各部屋に運ぶのが面倒」
「朝の準備をスムーズにしたい」
そんなニーズに応えて、“収納を家族単位でまとめる”という新しい発想が定着しつつあります。
ただし、便利そうに見えるファミクロも、使い方や設計を間違えると、
「かえって不便」「毎日ストレス…」という後悔ポイントにもなり得ます。
今回は、ファミリークローゼットを取り入れる際のメリット・注意点・失敗しない設計術について詳しくご紹介します。
1. ファミクロの基本機能とは?
ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類・カバン・小物類などを1ヶ所に集約した収納スペースのこと。
個室ごとにクローゼットを設けず、
・洗濯物を取り込んでそのまま収納できる
・家族の着替えが1ヶ所で完結する
・日常的に“しまう・探す”の手間が激減
といった時短・家事ラク効果が高い収納スタイルです。
2. 導入のメリットはこんなに多い!
✔ 洗濯後の「しまう手間」が激減
乾いた洗濯物を各部屋に運ばずに、その場で畳んでその場で収納できるのが最大の強みです。
✔ 家族が「自分で片づける」習慣がつきやすい
朝の支度もファミクロに行けば完結。
子どもも“自分の服はここ”と分かっていれば、片づけやすくなります。
✔ 各部屋がスッキリする
各個室のクローゼットが不要になれば、そのぶん部屋を広く取れるというメリットも。
✔ 季節ごとの衣替えや管理がラク
家族全体の衣類が一元管理できるので、全体の量や不要なものが把握しやすいです。
3. でも注意!よくある失敗パターン
便利なファミクロも、間取りや使い方を誤ると逆効果に。
❌ 出入口が1つしかない
→ 家族が「順番待ち」になる → 回遊動線にして2方向からアクセス可能に
❌ 洗濯動線と離れている
→ 干す→畳む→運ぶがバラバラになる → 洗濯動線とセットで設置するのが理想
❌ 収納棚の高さ・仕様がバラバラ
→ 使いづらく、片づけにくい → 吊るす収納+棚収納をバランス良く配置
❌ 空調・換気を忘れてカビの温床に
→ ファミクロは人の出入りが多い“半居室”。換気・空調設計は必須です。
4. ファミクロは“どこに”つくるのがベスト?
最も使いやすい配置パターンは、
◎ 洗面脱衣所・ランドリールームの隣
→ 洗う→干す→畳む→しまう が一直線になる最短動線!
◎ 寝室と廊下の間
→ 起きてすぐ着替え/帰宅後すぐ片づけ がスムーズ
◎ 玄関〜ファミクロ〜洗面への連動動線
→ 汚れた服や上着をリビングに持ち込まずに済む → “帰宅後動線”にも相性抜群
※逆に、「2階の奥」にファミクロがあると、使い勝手が一気に悪くなります。
5. 高崎市の暮らしとファミクロの相性
高崎のように車社会かつファミリー層が多い地域では、
・帰宅後の荷物が多い(通勤カバン・学用品・冬は防寒具)
・外遊びや部活などで汚れる服の洗濯頻度が高い
・子どもが多いご家庭もあり、衣類管理が煩雑になりやすい
という背景があるため、ファミクロの導入効果は特に高い地域といえます。
また、敷地にゆとりのある家では“2帖〜3帖”の広さが確保できるため、設計自由度も高く、実現しやすいです。
🏠 まとめ:「便利そう」で決めず、動線と使い方から逆算しよう
ファミリークローゼットは、収納というより「家事動線の一部」として設計する空間です。
家族構成や生活スタイルに合わせて、
・どのタイミングで使うか
・誰がどこからアクセスするか
・どんなモノをどれだけ収納するか
を具体的に想像できれば、暮らしを支える最強の時短装置になります。
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